漫才の流れ

最近若手漫才ブームということで楽しくテレビを拝見しています。

デビュー当時はインパクトが必要とばかりに、限られた時間でたくさんの「くすっと笑う」話を聞かせてくれます。とにかく早口で。今後ネタが尽きないのか心配になります。

お笑いを長く続けようと思うと、ネタも大切ですけれど、流れも大切だと思うのです。私のいう流れはストーリーの展開の方法とかそういうものです。生き残っているベテラン達は、厳選したほんの少しのネタを実にもったいぶって披露してくれます。ぼけとつっこみのやりとり、そしていつものお決まりのパターン。ネタなんか無くても、いつもの通りの展開で思わず笑ってしまうのです。逆に同じでなければ拍子抜けしてしまうのです。ネタは誰でもわかるような簡単なものの方がみんなで笑いが共有できます。

流れをうまく手に入れれば、ほんの少しのネタで客を喜ばすことが出来ますし、ネタを厳選することが出来ます。そうでなければ、ずっと膨大な量のネタを集める続ける戦いが続くことになります。

自分だけが提供できる流れを持つこと。これは決してお笑いの世界だけの話ではないと思うのです。