京浜東北線は出発を待っていた
6月22日JR大宮駅付近で発生した架線トラブルは、私を含め多くの人に影響をあたえたのです。事故車両あるいは、駅間に停まった車両の乗客は大変だったでしょうが、駅で待つ身も大変です。
- 7時55分東北線にて事故発生。
- 8時03分京浜東北線磯子行きが、大宮駅を出発。
- 磯子行き列車は、大宮駅−さいたま新都心駅間にて警報の信号を受け停止。
- しばらくして運転再開。さいたま新都心駅に到着後、乗客は列車から出入り可能に。
事故当初、京浜東北線は走行可能でした。警報で一旦駅に列車を止めたものの、東北線の復旧を待たずに京浜東北線を走らせるべきか、運行管理者は選択を迫られていたと思うのです。
- ■京浜東北線を運行させた場合
- 事故を起こした東北線は、京浜東北線とかなり接近しています。復旧や乗客の避難に支障があるかも知れません。
- ■運行を取りやめた場合
- 別線で並行している埼京線に列車が集中し、こちらもパンクしてしまい、南北方向の交通は完全に麻痺してしまうでしょう。
どちらにしても苦渋の選択です。そのうち次の情報が伝えられました。
乗客としては、「また出発時間が延びたな」とのため息。
運行管理者としては、これを機に京浜東北線の運行を取りやめることを決断したのでしょう。
運行の再開についてははっきりしないまま、近くにある埼京線の駅まで徒歩での乗り換えを勧めはじめました。
そして案の定、埼京線は「多客のため」、一時運転を取りやめることになったのです。