どちらが客

時間貸しのレンタカー - 流れのヒントの日記で、取り上げたカーシェアリング。広報活動が積極的で、新聞で担当者の苦労談を見かけたと思ったら、テレビでも取り上げられていました。ガイアの夜明けではレンタル業界の紹介の中で、「駐車場確保大作戦!カーシェアリング時代の到来」と題して担当者が駐車場確保に奮闘する姿が取り上げられていました。

放送によれば、日常的に利用するために顧客から200m以内にクルマの駐車場を確保するとのこと。既存の駐車場を借りたら、カーシェアリング仕様にちょっとした改装をする。コインパーキングの装置ほど大がかりでは無いけれど、ステッカーを貼ったりのぼりを立てたりして目立つようにするということです。

駐車場が不足する地域なので、カーシェアリングの担当者は駐車場の確保のためぺこぺこ頭を下げます。こちらが客なのですが、主客転倒です。

管理担当者も勘違いなのか、横柄な態度で断るわけです。管理する側としては、カーシェアリングの利用者が不特定多数であることに警戒感を示し、不安の一例としての顧客のクルマに傷をつけた犯人を特定できないことを挙げていました。

「管理が大変」が即座に「断る」ことにはつながらないはずなのですが、オーナーから包括的に委任を受けていれば、管理担当者にもいくらかの裁量があるのかもしれません。単なる管理担当者がオーナーを演じるという勘違いは見ていて気持ちの良いものではありませんでした。