アウトレットモールは倉庫街と思えば

ショッピングモールとはちょっと違うアウトレットモール

本来アウトレットモールは、B級品を放出するための倉庫街のようなものなのです。

しかし、安価に購入できるショッピングモールというイメージで語られ、旅行の格好の目的地として選ばれてしまうのです。そこでショッピングの時間が与えられても、ぶらぶらするには楽しさが無いと感じてしまうわけです。

むしろパワーセンターに近い

どうやらアウトレットモールはショッピングモールというよりパワーセンターに近いものなのでしょう。
パワーセンターの各店舗はそれぞれに集客力があり、それぞれの店舗を行き来することはあまり想定されていません。店の前に駐車場を配置して、目的の店舗のみ利用するようになっているのもそのためです。
アウトレットモールも、掘り出し物を探すという目的に特化した商業集積であることから、パワーセンターに近いものなのです。しかし、店舗の配置はショッピングモール同様に中央に廊下を配した方式で、利用者はショッピングモール的な機能を求めてしまうわけです。ところがその中央の廊下部分にあるべき賑わいの部分が見当たらないし、店舗の業種に偏りがあると思えるのです。

魚河岸や倉庫街と思えば

アウトレットモールではフードコートを見かけませんし、レストラン、コーヒーショップは、モールの隅に追いやられています。魚河岸のど真ん中でコーヒータイムとはいかないのと同じでしょう。魚河岸の築地の「場外」の様に、供食施設が外周にあるということなのでしょう。
また、アウトレットモールでは業種に偏りがあります。例えば書店は定価販売のシステムなのでアウトレットショップに登場しません。また店舗構成のバランスを考慮するという発想は無くて当然となります。

旅の目的地として「ショッピングモール」的な機能を求めていると、「ぶらぶらしづらい」という印象が強くなってしまいます。あくまで倉庫街に掘り出し物を探しに行くという感覚でいくのが良いのでしょう。

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[ショッピングモールの掟] 横を向くパワーセンター