先に座席を確保する

近頃、セルフのコーヒーショップで、先に座席の確保をすることを勧める掲示やスタッフの誘導を目にするのです。小規模で混雑する店舗で見かけます。

[快適な行列] 行列を制するのは一番偉い人で、セルフのうどん屋さんの例を挙げて、座席の有効利用を取り上げていたものですから、少々違和感を感じました。

しかし、コーヒーショップはうどん屋さんとは違うものなのだと考えるべきかも知れません。

うどん屋さんは、混雑時に行列を待つ時間に対し、食べる時間が短いので、座席の回転効率を上げるほうが良いのです。並んでいる間に、他の人が座席を利用できるというわけです。座席が混んできたら、提供するスピードを落として、座席が空くのを待つ作戦も出来ます。

一方、コーヒーショップは、行列を待つ時間に対し、座席を利用する時間が圧倒的に長いわけです。また、座席でくつろぐのが主な目的ですから、席が空くのを待つくらいなら、他を探すということになるわけです。また、持ち帰り客も混在していますので、提供するスピードを調整することが出来ません。

購入後の客が座席を確保できないことが多々あり、トラブルもあったに違いありません。コーヒーショップでの席取りは、合理的な選択であるのでしょう。