渓流に沿って歩く

kita20042004-11-08

この夏あらためて兼六園を訪れ、[流れから見た「点」] 兼六園を歩くで提案した歩き方「渓流に沿って歩く」を実践してみました。

私のおぼろげな過去の記憶よりも数多くの渓流があり、多様な風景が展開されていました。あらためて兼六園の奥深さに感心したところです。

今回は妻と息子を引き連れての散策でした。あらかじめ「渓流に沿って歩く」事でいろいろな景色が楽しめるとの旨を説明したのですが、2人ともそんなことを理解する気はありません。「何でこんな遠回りをするのか」とばかりに、退屈そうについてきています。

きっと「お気軽1時間コース」のように、選りすぐりの名所をいくつか(効率よく)巡る方が良いのでしょう。しかし私としては点と点を結ぶだけではせっかくの散策がもったいないと思うのです。

家族ですら自由に行動出来ない状態ですから、団体行動でここに訪れていたとすれば、おそらくガイドさんに連れられ、誰もが認めるお墨付きの景色を眺めるだけで、新しい発見することも無かったでしょう。

流れを探す旅は孤独なものですが、たまには寄り道をするための孤独も必要なものだと考えるのです。