もんじゃ焼きにもちょっとしたお節介がありがたい

もんじゃ焼きにもちょっとしたお節介がありがたいのです。

私は関西出身で、もんじゃ焼きといえばテレビで知るのみでした。上京したら早速、浅草のもんじゃ屋さんに初チャレンジです。店長さんの「もんじゃは初めてですか?」の問いに、堂々と「初めてです」と答えたのが成功でした。

まずキャベツを炒めて、しんなりしたら土手をつくって、残りのたねを注ぎ、固まってくるまでこねる。ここまでは、良くある作り方。しかし店長さんの目が光る。食べ方にもこだわりが。

もんじゃを広げるときは、鉄板の半分(左側)だけを使うというのです。広げたらしばらく待ちます。

底がこんがりしたら、こんがりしていないどろどろの部分だけ、さーっと、鉄板の空いている方(右側)に移して広げるのです。右側を焼いている間に、左側のこんがりを食べるという手順です。

そうこうしているうちに、右側がこんがりしてきます。左側を食べ終え、今度は右側のどろどろ部分を左側に移して広げるのです。

こういう手順を3から4回続けると、こんがりの部分ばかりをいただけるというわけです。

その後他の店で食べていても、こんなことをしている人は見かけません。鉄板一面に広げ、一気にこんがりさせるというのが一般的な様です。どうもこのやり方は、この店長のオリジナルという感じで、初めての挑戦で良いアドバイスをもらえたと感謝している次第です。

もんじゃは作り方だけでなく、食べ方までトータルでアドバイスしてもらえた方がいいんじゃないかと思うのですよ。柔らかいどろどろの部分が好みだという人もいるのでしょうが、こんがりのおいしさを知らない人もいるんじゃないでしょうか。