人の流れが大切

当サイトではアメリカのショッピングモールを見た体験から次のようなことを語ってきました。

日本は日本でのやり方ということでうまくやっているのだろうと思っていたのです。ところが人口の減少、都市間競争、郊外大規模店との競争などで、駅前の人の流れを頼った商法が通用しなくなって来ているようなのです。

明治の頃、阪急や東急といった「電鉄」は競うようにして線路を敷設して客の流れを作り出しました。沿線に住宅地を開発して固定客を増やし、都心側にデパートを、郊外に遊園地を建設して電車に乗ってもらう。計画的に人の流れをつくってきたわけです。

今、人の流れを意識しているのは郊外の大規模ショッピングモール。最近のショッピングモールは各店舗を全面に出さず、さまざまな専門店をバランス良く配置し、ぶらぶらするだけも良し。「車社会で便利だから」の一言では片づけられません。