座って通勤が一番

 9月2日にNHKの番組「難問解決!ご近所の底力」を見ました。今回の話題は鉄道の廃線でした。朝のニュースの合間に予告されているくらいですから、今回も多くの人に興味がありそうな話題だったのでしょう。

 映像を見て感じたのは、「赤字ローカル線でも立って通勤?」ということです。大都市圏では、電車の増便ができないから、座席が足りなくてもしかたないと思いこまされています。しかしローカル線でも同じ理由が成り立つのか疑問です。朝のラッシュのためだけに大量の車両と乗務員を投入すると経営が成り立たないと言うのが暗黙の了解としてあるのでしょうが、「電車の通勤で立席は許される」という固定観念があることも事実だと思います。

 高速バスでは全員着席、シートベルト着用が原則なのに、同じくらい高速で走る電車は立席が定員に含まれているというのがそもそも変な話です。

 大都市圏では非道な扱いを受けようが電車通勤をやめるという決断はなかなかできませんが、地方では車通勤に切り替えるハードルは低いでしょう。ちょっとでも不満を持った利用者は「だまって」車通勤に切り替えることになるのでしょう。