うまみのもと

会社の近所のラーメン屋さん。結構古くからやっているところで、B級グルメの本などではよくお見かけするところ。7席ほどしかない小さなお店なので店のノウハウがすべて見えます。何度か通いスープの秘密を見つけました。

でかい脂身の固まり。汚れを落としそのままスープに投入。でかい脂身はスープの中で解けだします。透明のしょうゆ味のスープに浮いている透明のあぶらとなるわけです。

豚肉の固まり。汚れを落としてそのままスープに投入。肉のうまみがスープにしみ出します。程良く煮えた豚肉は、しょうゆにつけてチャーシューに。しょうゆはたれになります。なんとうまい相乗効果でしょう。この店に限らず多くの店でされている事ですが、これすらやらないのはもったいない。

ここのお店、スープが足りなくなったら、遠慮なくお湯を足します。そのとき不可欠なのが「だしのもと」。ここの秘密がこれです。手抜きだと目くじらを立てるひともいるでしょうが、私にはうまいと感じるのでいいのです。ちゃんと棚には隠さずに堂々と「だしのもと」が置いてありますから、各自判断すればよいのです。

片意地張らず、かつお風味を味わうというのが、このラーメン屋でのいただき方なのです。