道路は未完成

テレビ朝日|ナニコレ珍百景に「しゃべる道路」が取り上げられていました。

「グルービング」と呼ばれる滑り止めのための道路の溝の幅を複雑に組み合わせることで、まるで道路がしゃべっているように加工しているのだとか。

実際には、音階が表現できている程度だったため、「しゃべる」という期待の高さに応えられず、珍百景に登録されませんでした。

しかし、道路を作った社長さんはいいことを言います。

「道路自体未完成なんです・・・聞く人の耳と脳をお借りしてはじめて完成する技術なんです。」

道路の標識とあわせて「かーぶ」とか「こうさてん」となんとなくわかれば、「おやっ!」と思うでしょう。これだけで「注意喚起」の目的達成です。

[参考サイト]
しゃべる道路・位置図
取り上げられていたしゃべる道路の場所です。
[流れのヒントの関連ページ]
ゆずりあう道路 未完成な舗装
当サイトでも「未完成」という表現を使って、安全な道路にするための工夫の余地を語っています。

ネットで調べていると、「まだ未完成なため、いまいち何をしゃべっているのかわからなかった。」とのコメントを見かけましたが、社長さんが使った「未完成」という意味は、ドライバーが存在して初めて成り立つ技術であることの表現方法だと思うのですよ。